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 学生バードソン でシマフクロウの棲む森を

学生バードソン2016の募金先は シマフクロウ!


シマフクロウとは

シマフクロウは極東地域に狭い分布域を持ち、日本では北海道および北方領土に生息します。全長70㎝、翼を広げると約180cmの世界最大級のフクロウです。河川および湖沼で魚類やカエルなどを捕食し、広葉樹の大木の樹洞に営巣します。
20世紀初頭までは、北海道全域に分布していたのですが、森林伐採による営巣木の減少と河川改修や砂防ダム建設による餌の魚類の減少等により、現在は、北海道東部の知床、根室、日高地域などで見られるだけになりました。生息数は約50つがい140羽で、絶滅のおそれが最も高い絶滅危惧IA類に指定されています。このうちの約半数は、良好な自然環境が保全されている知床地域に生息しています。

公益財団法人 日本野鳥の会について

公益財団法人 日本野鳥の会は、自然を尊び守り賢明に利用することが人類の存続と幸福にとって不可欠であるとの認識にたち、野鳥を通して自然に親しみ自然を守る運動を、社会の信頼を得て発展させることによって、自然と人間が共存する豊かな環境をつくることに貢献することを理念としています。
1934年に設立され、会員は国内を中心にアジアの自然・社会科学者、専門家、メディア関係者などで構成されています。日本とアジアの湿地保全をめぐって、多くの国、地域、国際機関、研究機関などと協力して様々な活動を展開しており、「野鳥や自然を守る事業」と「野鳥や自然を大切に思う心を伝える事業」の2つの事業を行っています。

<主な活動>
 野鳥保護区の拡大と維持管理
 絶滅のおそれのあるツル類などの保護
 サンクチュアリなどでの野鳥ファン拡大
 野鳥入門用冊子類の配布や広報、ハンディ図鑑の販売など

日本野鳥の会のシマフクロウ保護活動について

 (公財)日本野鳥の会では、絶滅危惧ⅠA類に指定されているシマフクロウの生息地保全を進めるため、土地の購入や所有者と協定を締結することにより、独自の「野鳥保護区」を設置しています。2016年現在、シマフクロウが生息する北海道内の5地域に880haの野鳥保護区を設置し、全体の20%にあたる10つがいの生息地の保全に携わっています。
 また、将来的にシマフクロウが住める森づくりを進めるため、野鳥保護区内に残る森林伐採跡に、地域産の広葉樹を植える取り組みも進めています。北海道の大自然も、多くは開発等により本来の自然が失われているのが現状です。このような森林を将来的にシマフクロウのすめる森へと育てるには、100年以上の年月がかかりますが、その過程において、シマフクロウだけでなく様々な生き物が暮らせる生物多様性に富んだ豊かな森が作られていきます。
 さらに近年では、シマフクロウの繁殖を補うため、給餌活動や巣箱の設置も始めています。シマフクロウが安定して繁殖するためには、ヤマメなどの魚類やエゾアカガエルなどの両生類が豊富にいる河畔林が必要です。そして、胸高直径が1m以上ある巨木に開いた洞が必要です。しかし、現在の北海道の森林には、このような恵まれた環境は僅かしか残っていないことから、シマフクロウの繁殖環境は厳しい状況にあります。そこで、餌資源が少ないシマフクロウの生息地には繁殖補助のための給餌場を設置し、ヤマメなどの魚を入れることでシマフクロウの子育てを応援しています。また、洞の開いた巨木が無い森林には、ドラム缶ほどの大きさの巣箱を設置して、巨木が育つまでの間の繁殖場所を提供します。
 森づくりをはじめとする生息地保全、給餌場や巣箱の設置による繁殖環境の補助は、長期にわたる継続した活動が必要です。日本野鳥の会では、多くの方からのご支援をいただき、また多くのボランティアの方々の力を借りながら、シマフクロウが安定して住める森を目指して活動を進めています

活動の経緯

 1987年   北海道阿寒郡鶴居村に「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を開設し職員を常駐。
北海道根室市で約8haの湿原を買い上げ、所有の野鳥保護区を設置。
 1995年  根室市より春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの業務を受託、職員を常駐させ、根室地域での活動を拡大
 2004年  根室地域でシマフクロウが生息する13haの森を購入・シマフクロウの野鳥保護区を設置。
 2006年  春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター内に野鳥保護区事業所を開設し専従職員を配置、シマフクロウの保護活動を強化。
 2009年   根室市内の元レストラン店舗を借り上げ、同事業所を移設。
より規模を拡大した活動ができる体制を整備。


2016年の学生バードソンでは、募金を通して100年にわたるシマフクロウの保全事業を推進するとともに、シマフクロウ保全にあたる活動を多くの方に認知していただければと考えております。集められた募金は、「シマフクロウの生息環境保全のため」に充てられます。森林環境の整備や、(公財)日本野鳥の会で運用しているシマフクロウの給餌場への魚代など、多くの皆様からのご支援を使わせていただければ、より総合的な保護が進むと考えております。

問い合わせ先

TEL:090-7633-2002(担当:日置)
E-mail:birdthon@yahoo.co.jp

運営

 主催:
 学生バードソン 2016 実行委員会
 〒275-0014
  千葉県習志野市鷺沼2-7-2-B102
 小日向方

 協賛:
 (株)日本フー ドエコロジセンター

 協力 :
 (公財) 日本野鳥の会

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