▼不凍河川・湧水調査(渡邊野鳥保護区フレシマ)
(目的)冬はあまり管理していないので、冬場でもこんこんと湧く川があるか調べる。フレシマではタンチョウが毎年繁殖を行っています。根室の冬の河川は、ほとんどが凍ってしまうので、タンチョウは餌をとることができません。フレシマで不凍河川が見つかれば、そこをせき止めるなどしてねぐら、給餌場所を作ることが可能となります。そうすればタンチョウの越冬の可能性が出てくる。という背景からこの調査を行いました。
(内容)沢筋や川沿いを歩きながら、凍っていないところを探し、凍っていないところがあれば、地図に記入し、GPS、デジカメで記録をとる。
|
|
不凍河川を2つ見つけることができました。1つは小さいですが魚が泳いでいる姿も確認することができました。
|
▼巣箱用樹皮探し(渡邊野鳥保護区フレシマ)
(目的)巣箱をカモフラージュするために使う樹皮を集める。
(内容)フレシマの森の中に入り巣箱に張り付ける樹皮を集める。
(報告)樹皮がはがれかけている木や、倒木から巣箱に張り付ける樹皮を集めました。たくさんの樹皮を集めることができ、1袋がビニール袋半分の量で4袋集めました。雪がつもった所を歩くのに慣れてないので、みんな思ってた以上に疲れたみたいです。
▼巣箱作り(別当賀夢原館の体育館)
(目的)ソウサンベツ保護区では、かつてフクロウが利用していた木があったとの情報や、フレシマ保護区では、鳴き声を確認したりと両保護区ではフクロウが生息している可能性があるが、繁殖しているかは不明である。そこで、今回フクロウの巣箱を設置する。今後、フクロウが巣箱を利用し繁殖するかを調査する。という背景からこの調査を行いました。
(内容)二人一組になり、ひとつの巣箱を作る。渡された図面どうりに大きな板に寸法をとり、のこぎりでパーツを切り出し、トンカチと釘で組み立てる。組み立てた後、2つの巣箱はスプレーで色を塗り、もう2つの巣箱はニスを塗った後、樹皮を張り付ける。
|
|
どの組も二人で協力しあって木の巣箱を4つ完成させました。早くできた組はカラーボックスの巣箱も作りました。カラーボックスの巣箱はフクロウがはいる穴を切り出し、スプレーで色を塗るだけだったようで、すぐにできあがってしまったそうです。カラーボックスの巣箱は2個つくりました。木の巣箱2つには集めた樹皮を巣箱にはりました。樹皮をはるのは意外と大変でした。
|
|
山本純郎氏のシマフクロウの講座。はじめて聞く話にみんなメモとってます。
|
▼巣箱かけ(渡邊野鳥保護区フレシマ)(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)
(目的)巣箱作りと同じ。
(内容)巣箱が掛けられそうな木をさがす。巣箱にロープをかけ引き上げる。針金で巣箱を木に固定する。とたんを巣箱を設置した木の根元に巻く。
|
|
巣箱をかける作業は樹上での作業になるので、今回は受け入れ先の方にやっていただきました。しかし、全ての巣箱をかけ終えた後で、ひとりずつ樹上に登らさせていただくことができました。巣箱が掛けられている高さはとても高かったです。
|
▼巨木調査(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)
(目的)ソウサンベツには、直径が1mを超える巨木がいくつか存在するが、直径、樹高などのデータはない。今後、保護区活用していく上で、
これらの巨木は保護区ツアーなどの観察資源として利用でき、また、将来的にシマフクロウの巣箱を設置するために樹種、樹高、胸高直径、
立木位置の調査をおこなう。という目的からこの調査を行いました。
(内容)直径が1m以上ありそうな樹木を探し、GPSに立木位置を記録する。また、樹種、樹高、胸高直径を記録用紙に記録する。
|
|
この調査ではいろいろ道具を使いました。GPS、計量ポール、巻尺、電卓。道具は1本の木を調査するたびに交換し、全員一回ずつそれぞれの道具を使いました。今回、胸高直径が1mを超える巨木は見つかりませんでした。
|
▼フクロウ調査(渡邊野鳥保護区フレシマ)
(目的)フレシマには、フクロウが生息している可能性があるが、個体数など詳しいことが分かっていない。そこで、夜間のフクロウ調査を行い、フクロウがフレシマ保護区を利用しているのか、何羽くらい利用しているのか、保護区のどのあたりを利用しているかなどを調べるという背景からこの調査を行いました。
(内容)各ポイントに一人ずつ配置し、声が聞こえたら、方角、距離、時間を記録用紙に記入する。
(報告)初めての夜の調査。みんなしっかり防寒して調査をしました。防寒がしっかりしていたからなのか、暖かい日だったのか、予想より寒さは厳しくなかったです。調査は波の音しか聞こえませんでした。 |