2007 夏 キナシベツWC報告 |
【開催地】(社)日本ナショナルトラスト協会 キナシベツ自然保護地区(北海道釧路市) 【開催期間】2007年8月27日〜9月5日 9泊10日 チーフコーディネーター 中村秀次(日本大学) コーディネーター 片岡 勇貴(東京農業大学) |
【スケジュール】 |
8月27日(1日目) 午前 釧路空港集合 午後 開会式 8月28日(2日目) 午前 オリエンテーション 午後 バラ線張り 夜 ルール・マナーセミナー 8月29日(3日目) 午前 バラ線張り 午後 バラ線張り 8月30日(4日目) 午前 バラ線張り 午後 看板作成 8月31日(5日目) 午前 午後 9月1日(6日目) 午前 看板作成 午後 看板作成 夜 懇親会 9月2日(7日目) 午前 野外セミナー 午後 野外セミナー 夜 看板作り 自然保護史&野外セミナー振り返り 9月3日(8日目) 午前 参加者見送り&看板作成 午後 看板作成 夜 看板作成 9月4日(9日目) 午前 看板作成 午後 看板作成 夜 看板作成 9月5日(10日目) 午前 大掃除&全体振り返り&閉会式 |
【作業報告】 |
1.町道沿いのバラ線張り(有刺鉄線による湿原への進入防止柵の設置) ハンターや釣り人などの湿原へ侵入を防ぐための、 国道から海岸までつながる町道沿いに進入防止柵を設置しています。 これまで行われてきたワークキャンプで継続して行われてきた事業ですが、 今年でやっと海岸から町道沿いのバラ線を張り終えることができました。 2.木道整備 直別駅のすぐそばにある木道の整備を行いました。 草が生い茂っていたので鎌を使って草刈をした後、木道の横幅は人がひとり通れるほどの広さのため、 今回は道の途中にすれ違うためのスペースを作っていきました。 3.看板立て 多くの人に湿原の良さや大切さを知ってもらうためつくられた、 春のワークキャンプで作製した看板を立てました。 場所を選び、穴を掘って柱を立てた後に看板を取り付けていきました。 整備した木道にも看板を設置しました。 4.溯上調査 溯上調査は直別川の状態を測る指標として、毎年行っている調査です。 川下から登っていき、一定の間隔で追い込みを行って魚を捕らえ、 捕らえた魚を同定し記録していきます。 今年はまだウグイが多く、昨年記録があったアメマスなどは見られませんでした。 直別川は時期によって河口が開いたり閉じたりします。 今回の結果は河口が開いていなかったためアメマスなどの溯上性の魚が見られなかったと思われます。 5.海岸のゴミ拾い キナシベツ湿原の海側に広がる海岸のゴミ拾いを行いました。 海から流れ着くゴミと、釣り人が捨てていったゴミなどが大量に散乱していました。 今回は釣り糸や漁船のロープ、ビニールなどの生活ゴミなどが大量にみつかりました。 ○その他 ・懇親会 地域の方々を招いて、懇親会を行いました。 近隣の方や、釧路で小学校の先生をやっている方など、 たくさんの方々に来ていただきいろいろなお話をしていただきました。 ・野外セミナー 榊原さんの案内のもと、今回はキナシベツ湿原の外周をぐるりと回るコースをまわりました。 二次林、海岸、海岸性の原生植物群落、川、原生林を歩いていき、 キナシベツの特徴である、多彩な自然環境を堪能しました。 キナシベツ湿原は海に面しているため、休憩中に海岸で遊ぶことも。 |
【チーフの感想】 |
今回初チーフかつ、初キナシベツWC、しかもワークキャンプはこれで2回目という、 異例のチーフだったため、不安だらけでしたが、 メンバーに恵まれ、無事ワークキャンプを終えることができ、ほっと胸をなでおろしています。 今回の作業で、町道沿いのバラ線張りが終わりました。 この町道沿いのバラ線張りは、キナシベツWCが始まって依頼、海岸から町道を目指して 毎年のワークキャンプで少しずつ、少しずつ張り続けられてきたものでした。 それが自分の担当したワークキャンプで一つの目標にたどりつけたということで、 ワークキャンプの歴史を感じ、とても感慨深いものでした。 今後は最初に張ってきた部分が錆びて老朽化した部分の修復を行う予定とのことです。 非常に陽気かつ、型にはまらないが、やるときはきちんとやるメンバーたち、 受け入れ先の榊原さん、森田さん、榊原さんのお母さん、 また溯上調査やたびたび差し入れをくださった大山さん、ありがとうございます。 不甲斐ない部分も多々あるチーフでしたが、大変お世話になりました。 また、キナシベツに行きます! キナシベツは海、二次林、原生林、湿原、川など、多彩な自然に恵まれ、 非常にいろいろな面で楽しめるワークキャンプ地だと思います。 少しでも興味を持った方は参加をお勧めします! |
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