2005年春のワークキャンプ

ウトナイ湖サンクチュアリ

チーフコーディネーター 吉田誠一郎(東京農業大学3年)

【開催地】  (財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ(北海道苫小牧市)

【開催期間】 3月7(月)〜14日(月) 7泊8日


【スケジュール】

7日(月)出発日
 12:30 東京駅八重洲南口集合
 18:30 出航
      係り決め
      アイスブレイク

8日(火)1日目
 オリエンテーリング
 買出し
 懇親会

9日(水)2日目
 作業:紙芝居製作
      紙芝居つくり説明
      題材について調べる
 テーマ設定・絵コンテ
 合意形成セミナー

10日(木)3日目
 作業:紙芝居製作
      絵コンテ
      色塗り
 フリータイム

11日(金)4日目
 野外セミナー
 レンジャーセミナー

12日(土)5日目
 作業:紙芝居製作
      色塗り
 ナイトハイク

13日(日)6日目
 作業:紙芝居製作
      上演練習
      紙芝居上演
 修正
 打ち上げ

14日(月)最終日
 大掃除
 ワークキャンプ振り返り
 解散


【活動内容・成果】
 ●紙芝居を2つ作成:実際にお客さんや子ども達に上演し、大好評でした☆★
 ●野外セミナー:勇払原野や美々川源流などを回り、環境問題について体感して学
ぶことができました。


【参加者感想】

星野 未希(麻布大学環境保険学部環境政策学科 2年)
自然保護やボランティア活動に興味があるけど、何をしたらいいか分からない」これ
が今回WCに参加した理由です。

短い間でしたが、自分の目で見た北海道の自然はとても素晴らしいものでした。
特に美美川の源流では、すぐ近くに鷄舍があって川に影響があると聞き、人と自然の
あり方についても考えさせられました。
また白鳥の紙芝居作成では、紙芝居をただ作るというだけではなく、製作する過程で
も多くのことを学ぶことができました。

特に強く感じたことは自分の意見を言うことの大切さです。このことによって自分自
身を振り返ることができ、とても良かったと思います。

最後に、紙芝居作成を手伝ったり、いろいろなことを教えてくれたレンジャー、イン
ターンレンジャー、ボランティアの方々、あと他の参加メンバーの皆、本当にありが
とうございました。今回初めての参加でしたが、とてもいい経験ができました。
この経験を忘れずに自分の将来に生かしていきたいです。


斉藤 博史(昭和薬科大学薬学部薬学科 1年)
インターネットで申し込んだことに始まって、まったく知らない人たちと一週間一緒
に過ごすということは最初とても不安でした。
しかし2,3日たつと最初の不安はどこにも無くなり、みんなで協力しあう生活がと
てもうれしく、楽しく感じました。 特に良かった所は、 まったく違った分野を勉強
している人たちの自分とは違う考え方を聞けたのはとても 勉強になりました。

メインの作業である紙芝居作りでは、実際に外に出て観察することのできたオナガガ
モを題材にしました。何も決まっていない所から 始めたのでとても大変でしたが、
みんなで意見を出し合いレンジャーさんのアドバイ スをいただいて完成させること
ができました。
紙芝居を作る作業は深夜まで続き、完成したときにはみんな顔が疲れきっていました
が子供たちの前で発表できたときには 大きな達成感を得ることができました。

紙芝居作りの間には野外セミナーでウトナイ湖に流れ込んでいる美々川の源流に行く
ことができました。途中、車が入れない道からは かんじきを履いて源流まで行きま
した。目的地に着くと今までにテレビでしか見たこ とが無いような景色が広がって
いて、自然が作り出す力のすごさに感動しました。
きれいに見える美々川も少し前までは養鶏場などから出る汚染物質が流れ込んでしま
う問題があったことにはとても驚き、このすばらしい 自然を絶対に守らなければな
らないと思いました。具体的に自分がすぐに何かできる 訳ではないけれど、自分に
できることから始めて 積み重ねていくことが大事であると思いました。
帰り道では車が雪でスリップして後ろから押さなければならなくなったのも雪国なら
ではの良い経験になりました。

今まで環境問題と言うのは自分にはあまり関係ないものだろうと思っていましたが、
今回のワークキャンプに参加して実際に多くの自然に触れて少し足を延ばせば守らな
ければならない自然がたくさんあることに気づかされました。
ワークキャンプに参加できて本当に良かったです!